県内中古マンションの価格はこの先上昇するのか?

shisan_201908b.jpg

沖縄県における中古マンションの状況を見てみましょう。

まずは、価格から。

県内中古マンションの価格はこの先上昇するのか?|資産活用総研 大鏡建設

上図は昨年6月以降の県内の中古マンション価格の状況です。
成約件数がそれほど多くないため、成約単価は多少の波がありますが、平米単価は35万~45万の範囲となっていますが、2019年春ごろから少し下落基調にあるようです。新規登録単価と在庫単価にはそれほど大きな変化が現在は見られません。

 しかし、この状況は変わる可能性があります。
次の図を見てみましょう。

県内中古マンションの価格はこの先上昇するのか?|資産活用総研 大鏡建設

上図は、県内の中古マンションの成約・登録・在庫件数の推移です。
成約報告の義務化がされていませんので、実際の数字よりも低くなっていると思いますが、2019年春先に少し増えていますが大きな変化はないようです。
 しかし、在庫状況を見ると、2018年後半からかなりの勢いで増えていることが分かります。2019年6月には2018年中頃の2倍くらいの在庫があります。売りたい方と買いたい方の需給バランスが崩れてきているようです。マンション価格は2013年以降上昇を続けていますが、先ほどの図をみればここに来て頭打ち感があります。価格上昇が続き、需給バランスが崩れていることがわかります。こうした流れの中で、新規登録件数もここに来て頭打ち感があります。

ちなみに、県内で流通する中古マンションは、築浅物件が少なく築15年前後にかたまっています。2000年代前半の物件です。ほとんどの場合、購入時よりかなり高い価格で売却できているものと思います。

県内中古マンションの価格はこの先上昇するのか?|資産活用総研 大鏡建設

さて、冒頭の問題、このあと県内中古マンション価格のゆくえですが、おそらく価格調整局面に入ると思います。