あらゆる分野でIoTが進んでいます。
生活のあらゆる分野で、気づかなくてもネットテクノロジーが活用されています。今では、多くの車で、車の車体そのものがPCであり、電話でもあって、車は車体がネット接続された状態で走行しています。
ネットテクノロジーは地方と都会の感覚的な距離を縮めました。
もちろん、物理的な距離が縮まったわけではないですし、飛行機の高速化はそれほど進んでおらず、羽田⇔那覇の移動時間が、縮まっているわけでもありません。しかし、SKYPなどが広く使われるようになり、映像付きで会話できることで、心理的な距離は確実に縮まっているものと思われます。田舎のおじいちゃん、おばあちゃんと、孫がSKYPで会話する。そんな微笑ましいことは日常になりました。
こうした背景もあり、定年後(リタイア後)地方に移住する方が増えてきました。
戦後日本の近代化は、全国各地方の農村部、山間部からの人口流入により進展した背景がありました。(1960年代~70年台がピーク)。
こうした世代の方々(現在70代以上)は、地方は生まれ育った場所で、「いまさら戻る」という感覚は少ないようです。
一方、その下の世代、つまり最近定年を迎えた世代は、すでに都会育ちが増えてきた世代で、「老後は、のんびり地方で」と検討する方が多いようです。
では、どこに移住したいのですか?というアンケートを取ると、沖縄県が上位に上がってきます。
図1
関東、関西在住者とも那覇市がトップ、そして続いて石垣市となっています。
那覇市は、アジア有数の人口密度が高い大都会(もちろん、日本一)で、田舎でノンビリという雰囲気はありません。
しかし、上位に来ています。都会でもあり、不便なく生活が行われ、また暖かく過ごしやすい気候が影響しているのだと思います。
リタイア後に移住される方は、沖縄県内にマンションなどを購入して、移住される方も多いようです。また、慎重な方は、賃貸住宅からスタートする方も多いようです。
他県から沖縄県内に移住してきた65歳以上の数は、近年増えています。
図2
図2のように、ここ2年間は年間1000人に迫る勢いです。
こののち、沖縄県への移住者はもっと増えるものと思われます。
こうした移住者にターゲットを絞った賃貸住宅を建てるのも、一考かもしれません。