沖縄県は持ち家率の少ない県として知られている。
図4
図4のように、47都道府県の中で東京都についで2番目に低い持ち家率(48%)となっている。
東京都が低いのは進学・就職等での人口流入が多いためだが、県内の低さは持ち家を所有する文化の違いや所得によるものが起因と思われる。
持ち家比率が低いベスト5は、東京・大阪・福岡・沖縄・北海道となっており、人口流入都市と北と南に位置する本土とはやや趣を異にする都市だ。
県内を詳しくみてみよう。
図5
那覇市の持ち家率は、長きにわたり低く、40%前後とかなり低く留まっている。
図5の注目ポイントは、持ち家率は40%前後でわずかながら低くなっているが、持ち家の総数は増えているとい点だ。
つまりこれは人口流入が多いことを示していると言えよう。
図6
図6は、近年開発が著しい豊見城市の持ち家率の推移を示したものだ。
こちらも持ち家率は、50%で推移しているが、総数は近年大きく増えていることが分かる。
豊見城市の発展は目覚ましい。
豊崎エリアの開発は、商業施設・住宅施設ともますます活況を帯びてきている。また、那覇空港道の延伸に伴い、現在の高速道路出口周辺の大規模な開発計画も聞かれる。目が離せないエリアだ。
図7
図7は、中部に位置する宜野湾市の持ち家率の推移だ。
こちらは、他のエリアと異なり持ち家率がどんどん下がってきている。
人口流入が進んでいるが、既存マンションが少なくまた新規マンションの供給も現在はまだ少ないことからこうした状況になっていると思われる。
今後、このエリアでは分譲マンションの需要が高まるだろう。58号線近くでは開発も進んで新築マンションの供給が増えると思われる。