2016年3月下旬に発表された公示地価を前回コラムに引き続き、もう少し詳しく県内主要部の動向を見てみよう。
最新(2016年分)の公示地価(住宅地)では、震災復興の地域(福島・宮城)を除いて、沖縄県が前年対比で最も高い伸びを示した。(前回コラム参考)
県内主要都市別に見ると図1のようになる。
図1
那覇市においては、リーマンショック後マイナス(地価下落)が続いていたが、2013年にプラス(±0)になって以降3年連続して高い伸びを示している。
その伸び率は右肩上がりで、2016年は前年対比3%プラスとなっている。
浦添市においても、同様に2013年以降プラスとなっている。
伸び率は右肩上がりとは言えないが、2016年は前年対比2%プラスであった。
注目すべきは、中部エリアの都市だ。まずは、沖縄市を見てみよう。
沖縄市においては、マイナスが続いてきたが、2014年にはほとんどプラスマイナスゼロになり、2014⇔2015年の対比ではプラス1%、2015⇔16年では、なんと那覇市に匹敵する2.5%近い伸びを示した。
同様に、うるま市においても2014→2015→2016年とプラスになっている。
さらに、商業地の動きを見てみよう。
図2
こちらも、住宅地と同じような動きを示している。
そして、商業地の地価は、南部主要エリアの伸び率は4%近く、住宅地に比べて1%程度高い値を示している。
中部エリアの商業地も住宅地と同じように高い伸びを示している。
こうしたデータからも、中部エリアの振興が進んでいることがうかがえる。
那覇市内の賃貸住宅の賃料は今後上がるのか?