どの国においても不動産市況にはサイクルがあるとされている。サイクルは、循環のことで、グラフにすると山と谷があるイメージだ。 このサイクルは、はっきり明確に出ることもあれば、あまりクリアでないこともあるが、サイクルの存在があることは広く知られている。 もしもこのサイクルが明確であるならば、それを上手く利用すれば、稼ぐことができるだろう。 日本の不動産市況のサイクルは7年周期だと言われている。バブル崩壊以降は、その状況がかなり明確に表れている。 (図1)
図1は日本全国の公示地価平均の増減率をしめしたものだ。 これを見れば分かるとおり、94年―01年―08年が節目で、08年ピークのサイクルでの上昇スタートは05年、現在の不動産市況上昇トレンドのスタートは12年秋ごろだから、ここも7年。ということは、今年2015年は節目の年にあたるということになりそうだ。 先に述べた7年サイクルでは、2015年ピークのあと、19年ごろから上昇トレンドがスタート、22年前後がピークということになる。 しかし、19年からの上昇トレンドは20年のオリンピックは超えるものの、勢いは22年までも持たず、翌年には下落トレンドになるのではないかとの予想もある。 沖縄県においては、日本の他県に比べて人口の増加がまだ相当年数見込めることや単身世帯数の増加など、賃貸住宅にとっての追い風はあと15~20年近く続くだろう。