どんなきっかけで、賃貸住宅を借りるのか?

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賃貸住宅に住む人の割合は、どんどん増えている。

近年の県内では、新たな賃貸住宅が多く建設され、きれいで住み心地のよい賃貸住宅も増え、今後も賃貸住宅人気はさらに高まることだろう。

どんなきっかけで、賃貸住宅を借りるのだろうか?住まいを新たにすることは、大きな転機であることは間違いない。大鏡建設が建てて管理している賃貸住宅の入居者に記載していただいたアンケートをもとに、このことを考えてみたい。

全427人へのアンケートを集計すると、下記のようになる。

転居理由アンケート結果グラフ

転居理由アンケート結果グラフ

一番多いのは「結婚」という答えだ。そして4番目に多い「同棲」も含めると、131人で30.6%になる。
それまで両親と住んでいたが新たに賃貸住宅を借りる、それまで賃貸住宅に1人で住んでいたが、2人で住むには狭く、広い賃貸住宅を借りる、といった状況だろう。
結婚などによる賃貸住宅選びは、結婚時は色々と行うべきことが多いため、比較的あまり多くの物件を見ず、見栄えのいい物件、水回りを確認して、即決ということが多いようだ。
次に多いのは、「転勤」。家族で転勤するのか、単身で転勤するのかでも大きく異なるが、いずれにしても転勤時も慌ただしい中で、あまり多くの物件を見ることなく、決めることが多いと思われる。

こうした状況下では、物件近くの不動屋さんに行ってから物件を絞り込むのではなく、インターネットなどで事前に物件を選び、室内・外観の写真をじっくり見たうえで、不動産店にアポイントを入れて、見学を行う。こうした流れであるから、実際に物件を見てからは即決となりやすいが、入居者は事前にじっくりと検討しているというわけだ。

こうしたことを考えると、これから賃貸住宅を建ててアパート経営を行うならば、ある程度の見栄えのする外観と、写真映えのする水回り設備には、ある程度のお金をかけてでも、良いものにしておきたい。

入居者の賃貸住宅選びはここ5年くらいで大きく変わった。それに相応しい賃貸住宅を建てることが、求められている。

不動産エコノミスト 吉崎誠二

不動産エコノミスト 吉崎誠二