住宅・土地統計には、世帯類型別の住まいの調査があります。
単独世帯・両親子供世帯・3世代世帯・母子(父子)世帯といった世帯別に、持ち家に住んでいるのか賃貸住宅に住んでいるのか、の比率がわかります。
沖縄県ではどのようになっているのでしょう。
(図4)
図4は、沖縄県における世帯類型別の持ち家比率を示したものです。
親族世帯で、賃貸住宅に住む方は、56.7%、持ち家に住む方(持ち家比率)は43.3%となっています。
逆に、単独世帯では、69.3%の方が、賃貸住宅に住んでおられます。この比率は、最上位クラスですが、75%近いエリアもあり、1番というわけではありません。
次の図表は、単独世帯における年代別の持ち家比率をしめしています。
高齢者の単独世帯は、夫婦死別が理由であることが多いため、持ち家比率が高くなっています。45歳~54歳の単独世帯の持ち家比率も17%程度と意外に高い印象です。
賃貸住宅に暮らす方は、圧倒的に一人くらしの方が多い、という地方都市が多い中で、沖縄はそうとも言えないようです。県民の6割近くが賃貸住宅に住んでいるということで、「持ち家に住んでる方の方が少数派」ということになります。幅広いタイプの賃貸住宅需要がこの先も続くものと思われます。